# よくあるビルドの質問 このページは QMK のビルドに関する質問を説明します。まだビルドをしていない場合は、[ビルド環境のセットアップ](ja/getting_started_build_tools.md) および [Make 手順](ja/getting_started_make_guide.md)ガイドを読むべきです。 ## Linux でプログラムできません デバイスを操作するには適切な権限が必要です。Linux ユーザの場合は、以下の `udev` ルールに関する指示を見てください。`udev` に問題がある場合は、回避策は `sudo` コマンドを使うことです。このコマンドに慣れていない場合は、`man sudo` コマンドでマニュアルを確認するか、[この web ページを見てください](https://linux.die.net/man/8/sudo)。 コントローラが ATMega32u4 の場合の `sudo` の使い方の例: $ sudo dfu-programmer atmega32u4 erase --force $ sudo dfu-programmer atmega32u4 flash your.hex $ sudo dfu-programmer atmega32u4 reset あるいは、単純に: $ sudo make ::dfu `make` を `sudo` で実行することは一般的には良い考えでは***なく***、可能であれば前者の方法のいずれかを使うべきです。 ### Linux の `udev` ルール Linux では、MCU にアクセスするには適切な権限が必要です。ファームウェアを書き込む時に `sudo` を使うか、`/etc/udev/rules.d/` にこれらのファイルを配置することで、アクセスすることができます。権限の追加が完了したら、以下を実行します: ```console sudo udevadm control --reload-rules sudo udevadm trigger ``` **/etc/udev/rules.d/50-atmel-dfu.rules:** ``` # Atmel ATMega32U4 SUBSYSTEMS=="usb", ATTRS{idVendor}=="03eb", ATTRS{idProduct}=="2ff4", MODE:="0666" # Atmel USBKEY AT90USB1287 SUBSYSTEMS=="usb", ATTRS{idVendor}=="03eb", ATTRS{idProduct}=="2ffb", MODE:="0666" # Atmel ATMega32U2 SUBSYSTEMS=="usb", ATTRS{idVendor}=="03eb", ATTRS{idProduct}=="2ff0", MODE:="0666" ``` **/etc/udev/rules.d/52-tmk-keyboard.rules:** ``` # tmk keyboard products https://github.com/tmk/tmk_keyboard SUBSYSTEMS=="usb", ATTRS{idVendor}=="feed", MODE:="0666" ``` **/etc/udev/rules.d/54-input-club-keyboard.rules:** ``` # Input Club keyboard bootloader SUBSYSTEMS=="usb", ATTRS{idVendor}=="1c11", MODE:="0666" ``` **/etc/udev/rules.d/55-caterina.rules:** ``` # ModemManager should ignore the following devices ATTRS{idVendor}=="2a03", ENV{ID_MM_DEVICE_IGNORE}="1" ATTRS{idVendor}=="2341", ENV{ID_MM_DEVICE_IGNORE}="1" ``` **注意:** ModemManager フィルタリングは厳格モードでは無い場合のみ動作します。以下のコマンドでその設定を変更することができます: ```console sudo sed -i 's/--filter-policy=strict/--filter-policy=default/' /lib/systemd/system/ModemManager.service sudo systemctl daemon-reload sudo systemctl restart ModemManager ``` **/etc/udev/rules.d/56-dfu-util.rules:** ``` # stm32duino SUBSYSTEMS=="usb", ATTRS{idVendor}=="1eaf", ATTRS{idProduct}=="0003", MODE:="0666" # Generic stm32 SUBSYSTEMS=="usb", ATTRS{idVendor}=="0483", ATTRS{idProduct}=="df11", MODE:="0666" ``` **/etc/udev/rules.d/57-bootloadhid.rules:** ``` # bootloadHID SUBSYSTEMS=="usb", ATTRS{idVendor}=="16c0", ATTRS{idProduct}=="05df", MODE:="0666" ``` ### Linux のブートローダモードで Serial デバイスが検知されない カーネルがデバイスを適切にサポートしていることを確認してください。デバイスが、Pro Micro (Atmega32u4) のように USB ACM を使う場合、`CONFIG_USB_ACM=y` を含めるようにしてください。他のデバイスは `USB_SERIAL` およびそのサブオプションを必要とするかもしれません。 ## DFU ブートローダの不明なデバイス Windows 上でキーボードを書き込む時に発生する問題は、ブートローダ用に間違ったドライバがインストールされているか、全くインストールされていないかによるものがほとんどです。 QMK インストールスクリプト (MSYS2 あるいは WSL 内の `qmk_firmware` ディレクトリから `./util/qmk_install.sh`) を再実行するか、QMK Toolbox の再インストールでこの問題が解決するかもしれません。別のやり方として、手動で [`qmk_driver_installer`](https://github.com/qmk/qmk_driver_installer) パッケージをダウンロードして実行することができます。 それでもうまく行かない場合は、Zadig をダウンロードして実行する必要があります。詳細な情報は [Zadig を使ったブートローダドライバのインストール](ja/driver_installation_zadig.md)を見てください。 ## USB VID と PID `config.h` を編集することで任意の ID を使うことができます。おそらく未使用の ID を使っても、他の製品と衝突するとても低い可能性があることを除いて、実際には問題はありません。 QMK のほとんどのキーボードは、vendor ID として、`0xFEED` を使います。他のキーボードを調べて、ユニークな ID を選択してください。 またこれも見てください。 https://github.com/tmk/tmk_keyboard/issues/150 ここで本当にユニークな VID:PID を買うことができます。個人的な使用にはこれは必要ないと思います。 - http://www.obdev.at/products/vusb/license.html - http://www.mcselec.com/index.php?page=shop.product_details&flypage=shop.flypage&product_id=92&option=com_phpshop&Itemid=1 ## AVR のための BOOTLOADER_SIZE Teensy2.0++ ブートローダのサイズは 2048 バイトであることに注意してください。一部の Makefile には間違ったコメントがあります。 ``` # Boot Section Size in *bytes* # Teensy halfKay 512 # Teensy++ halfKay 2048 # Atmel DFU loader 4096 (TMK Alt Controller) # LUFA bootloader 4096 # USBaspLoader 2048 OPT_DEFS += -DBOOTLOADER_SIZE=2048 ``` ## MacOS での `avr-gcc: internal compiler error: Abort trap: 6 (program cc1)` これは brew での更新に関する問題で、avr-gcc が依存するシンボリックリンクを壊します。 解決法は全ての影響を受けたモジュールを削除し再インストールすることです。 ``` brew rm avr-gcc brew rm avr-gcc@8 brew rm dfu-programmer brew rm dfu-util brew rm gcc-arm-none-eabi brew rm arm-gcc-bin@8 brew rm avrdude brew install avr-gcc@8 brew install dfu-programmer brew install dfu-util brew install arm-gcc-bin@8 brew install avrdude brew link --force avr-gcc@8 brew link --force arm-gcc-bin@8 ``` ### `avr-gcc` と LUFA `avr-gcc` を更新し、LUFA に関連するエラーが表示された場合、例えば: `lib/lufa/LUFA/Drivers/USB/Class/Device/AudioClassDevice.h:380:5: error: 'const' attribute on function returning 'void'` 今のところ、Homebrew で `avr-gcc` を 8 にロールバックする必要があります。 ``` brew uninstall --force avr-gcc brew install avr-gcc@8 brew link --force avr-gcc@8 ``` ### キーボードに書き込んだが何も起こらない、あるいはキーの押下が登録されない - ARM (rev6 planck、clueboard 60、hs60v2 など) でも同じ (Feb 2019) ARM ベースのチップ上での EEPROM の動作によって、保存された設定が無効になる場合があります。これはデフォルトレイヤに影響し、まだ調査中の特定の環境下でキーボードが使えなくなる*しれません*。EEPROM のリセットでこれが修正されます。 [Planck rev6 reset EEPROM](https://cdn.discordapp.com/attachments/473506116718952450/539284620861243409/planck_rev6_default.bin) を使って eeprom のリセットを強制することができます。このイメージを書き込んだ後で、通常のファームウェアを書き込むと、キーボードが_通常_ の動作順序に復元されます。 [Preonic rev3 reset EEPROM](https://cdn.discordapp.com/attachments/473506116718952450/537849497313738762/preonic_rev3_default.bin) いずれかの形式でブートマジックが有効になっている場合は、これも実行できるはずです (実行方法の詳細については、[ブートマジックドキュメント](feature_bootmagic.md)とキーボード情報を見てください)。